そして人生は続く

34歳から7年間不育症に悩み、成育医療センター&青木産婦人科クリニックでの不育症治療により、40歳で妊娠、出産した、「不妊で不育で高齢出産」の体験談です。

ジーン・ワルツ

ジーン・ワルツ」を読んだ。

海堂氏の本は「チームバチスタの栄光」で、内容もさることながら、登場人物たちの魅力にはまって、「ナイチンゲールの沈黙」、「ジェネラル・ルージュの凱旋」と3部作を立て続けに読んでしまった。

で、今度は、私に最も近いテーマ、妊娠と出産に関する内容だ。

医療問題について、これだけ面白く、ストーリーにぐいぐいと引き込んで読ませてしまう力に、いつもながら感服してしまう。やっぱり、社会の問題を人に伝えていく時にはエンターテイメントが必要なんだよなと、ちょっと仕事のことを思い出す。

この本には、体外受精代理母出産、産婦人科の緊急受け入れ拒否や産科・小児科がどんどんつぶれていってしまうのはなにが悪いのか、という、妊娠と出産(ちょこっと子育ても)をめぐる医療問題がてんこ盛りで紹介されている。なのに不育症のことが全く触れられていないのはちょっと寂しいけれど・・・、でもそうすると、これはまだマイナーなのかな。

この本を読むと改めて、妊娠して五体満足の子どもを出産できることは、本当に、本当に、すごい奇跡なんだということを実感させられる。

そして妊娠や出産は病気じゃないから、誰もが、その医療現場では天使たちがひらひらと舞っていると思っているけれど、本当は死と隣り合わせの過酷な現場でもある。

それってすごいことだ。多くの人は普通のことだと思っているかもしれないけれど、私にとっては本当に奇跡だと思える。

そしてそんな素敵な「奇跡」にいつか自分も立ち会ってみたい。立ち会えるといいんだけど・・・な。

アレルギー

ひどい鼻づまりと、時々起こる呼吸困難に耐えられなくなって、とうとう病院に行ってきた。

赤ちゃん待ちで何が辛いって、なるべく薬を飲みたくないから、多少具合が悪くなっても、「赤ちゃんが生まれたら治そう」と、病院から遠ざかってしまうことだ。

だけど赤ちゃん待ちが5年にもなると、もう、いつになるか分からないから、具合が悪い時はちゃんと病院で治しとこうという気になってくる。

特に今回は、眠る前に、突然喘息みたいに息が吸えなくなってしまったので、さすがにこれはやばいだろう・・・という感じだった。

その結果・・・、アレルギーが原因だった。ダニ、ハウスダスト、ペットの毛、杉花粉、タバコの煙・・・。ほとんど全てのアレルゲンに反応してしまうということだった!びっくり!

なので、アレルギー性鼻炎のお薬と、喘息のお薬を服用することになった。

大丈夫かな?大丈夫だよね・・・。っていうより、そんなにすぐ妊娠しないか・・・。

生活の全てを、「赤ちゃん待ち」を中心にするのは、もう疲れた!!!具合が悪い時は薬も飲むのさ。

次に向けて

今日は月1の不育科受診の日。前回の名古屋に続き、またしても雨だった;;;ほんと、なぜか病院の日は雨ばかりだ。。。

病院の周りの桜が咲き始めていて、そういえば、このブログをはじめたのがちょうど1年前。今の病院に通い始めた時期で、あの頃は桜が満開で、とてもキレイで、「来年の桜の時期には、この病院で出産して桜を見ながら入院している!」と誓ったのに・・・・、と、少し、気持ちがふさぎこむ。

今日は先生に、名古屋での検査結果を伝えた。ビシバニールもやったほうがいいとすすめられたこと、そして、私としては先生に診てもらいたいということ。

だけどビシバニールは、名古屋の先生のところでしかやっていないということだった!知らなかった。なので今の先生のところでは対応できないということだった。

でもビシバニールを名古屋の先生にしてもらって、あとのところを今の病院で診てもらうことはできるということだったので、安心した。

名古屋の先生の完全予防治療を受けたいものの、やはり管理入院がなくなったことや、病院が遠いことは心配。。。

それに、丁寧でやさしいケアをしてくれる今の先生のところで基本的には診てもらいたいという気持ちがある。

なので次回妊娠できたら、ビシバニールを名古屋の先生にしてもらって、アスピリン、ヘパリンは今の先生のところでしてもらおうと考えている。

これでだめだったら・・・、2人の名医に診てもらっているのだから仕方がないと思える。

まずは妊娠しなくっちゃ。流産後、遅れがちになっていた排卵も、今周期は早く戻ってきているようだし、全ては良い方向に向かっていると信じて、また進んでいこう。

名古屋の病院の診断結果が出た

雨の中、新幹線に乗って行って来ました。そういえば前回も雨だったよなぁ。なぜか病院の日は雨が多いです。

潜在的高プロは、先生の言葉でいくと「ぎりぎりセーフ」だったけど、キニノーゲンがグレーゾーンで、やっぱり血液が凝固しやすいということだった。これはこれまでと同じで、アスピリンとヘパリンで対応する。

だけど、他にもNKが39%と高く、妊娠すると変動しやすいということから、たぶん妊娠中に高くなってしまっているのではないかということだった。これは胎児を異物として排除してしまうので、よくないということで、妊娠してNK値が高かったら、ビシパニールを投与することになる。

あと、一番、びっくりしたのが、精神テストで、ストレスマックスが10のところ、「8」という点数になってしまったのが、「思い通りにならないときの耐性、計画しすぎな性格」だった。

あたってる~!!!確かに思い通りにならないと、というかちょっとでも自分が計画したことと違うことになってしまうと、いらいらする。パニックになる。

そして先生は言った。「仕事においてはすごく段取りを取ってきちっとしてるでしょ。きっと。こういう人は仕事ができるタイプなんだけど、生殖においては良くない。計画しすぎて、先回りしすぎて、それが過度なストレスになってしまう。」まったくその通りなので、びっくりしてしまった!!!確かに私は「段取り命」だ。計画性のない人を見てるといらいらする。

これが何が良くないかというと、アスピリンやヘパリンで、せっかく血をさらさらにしても、ストレスがたまると、子宮の血管が細くなってしまって、結局赤ちゃんに血液が行かなくなってしまうというのだ。

なのでこれに対しては、不安を感じたときにメイラックスという精神安定剤を飲むそうだ。

これまではアスピリンとヘパリンだけ、という治療方針だったけど、これにビシパニールメイラックスが加わると、正直なところ、赤ちゃんへの影響は大丈夫だろうか?と心配になってしまう。もちろん、同じ治療法で、赤ちゃんへの影響が、飲まない妊婦さんと変わらないということも分かっているということだけれど、もしも、それで、赤ちゃんに病気の症状が出てしまったら、後悔してもしきれないだろう。

でも一方で、それで無事に産めるのならとも思う。

前回の妊娠はアスピリンを飲んでいたけれど流産してしまった。でもこれが、たまたま単なる染色体の異常で、アスピリンでもとめられないものだったとしたら、次回予定している治療は、もしかしたら必要ないものなのかもしれない。それでもしも、赤ちゃんに異常が出てしまったら。。。

・・・と、妊娠もしていないのに、先回りして悩むのが、私が「8」となった性格で、よくないということらしいのだけれど。(^^;)

まぁ、あんまり深く考えないで、まずは妊娠に向けてがんばりましょ~☆

甲状腺の数値

今日は母性内科の日。

流産後、FT4の数値はすっかり落ち着いていて、今後低下する感じもなさそう。

ということはやっぱりhcgに反応していたのか・・・。う~ん、わからない。。。

今回はたまたま受精卵の異常で、次回はうまくいくのだろうか。

ようやく、原因が分かって、「よし!次は大丈夫!!!」という気になっていたのに、こうなってしまうと、また後ろ向きになってしまう。

名古屋の先生が講演会で言っていた、「めったにいないけれど、まれにどうしても受精卵を攻撃してしまう体質の人がいることが分かっていて、これは治療法はない」という人に当たってしまっていたら・・・。

病院に行くとどうしても色々と悲しいことを思い出してしまって後ろ向きになってしまうからよくないね。今はこうして、暗い気持ちをブログで吐き出して、このことについては何も考えないようにしよう。

本を読んだり、バイオリンの練習をしたりしよう。神様はいないけれど、世界には、心をいやしてくれる優しい言葉にあふれた小説や、美しい音楽はある。

自然流産

今日は病院。

エコーとhcgの血液検査の結果、たぶんこれで終わるでしょう、ということだった。

これまでの3回は全部手術だったから、はじめての手術なしの流産に、正直ほっとしてしまった。

次回は1回の生理を見てから。

それにしても10月、11月を最終生理とする妊娠は流産率がとっても低いということなのに、それでも流産してしまう私って;;;

回りには、不妊&不育の人でも妊娠継続という人が多くて、うらやましい~。

これから私の人生はどうなっていくんだろう。。。